ミーティング記録/第6回Lifo関西ミーティング/記録

京都府立総合資料館へ潜入(!?)

ついに遠足も4回目!今回は大阪を脱出し、京都府立総合資料館の見学会です。

参加者

  • Lifo関西チーム

京都府立総合資料館とは?

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“京都に関する専門資料館”である京都府立総合資料館は、昭和38年(1963年)11月に開館しました。
京都に関する様々な資料を収集・保存し、提供しています。
また、パンフレットやホームページには、開館の目的として

京都に関する資料等を総合的に収集し、保存し、展示して調査研究等一般の利用に供する

と書かれています。

図書・雑誌の他に、古文書、行政文書、写真資料、近代文学資料を収集・保存。
どの資料も一般(個人)貸し出しは不可ですが、調査研究の場とし資料を提供し、調査の相談(レファレンス)も受け付けています。
国宝「東寺百合文書」、重要文化財「東寺観智院伝来文書典籍類」「革嶋家文書」も所蔵資料。

館内の様子

地上4階、地下1階の構造。
このうち、一般利用が可能なのは地上1〜3階まで。オープンになっている資料は、3階に配架されています。

  • 1階
    • 学習室: 自習スペース。全部で140席。
  • 2階
    • 展示室: 展覧会を開催。
  • 3階
    • 文書閲覧室: 古文書、行政文書、写真資料、近代文学資料の閲覧室。
    • 図書閲覧室: 京都府立総合資料館所蔵図書の閲覧室。
    • 視聴覚障害者閲覧室: 音声読書器、拡大読書器がある。
    • マルチメディアコーナー: マイクロリーダプリンタ、貴重書・古写真のデジタル画像、CD-R閲覧機器。PCの持ち込みも可。

感想をどうぞ!

アーカイブズとかぼちゃランプ(by sd)

遠足では、アーカイブズの歴史から総合資料館の説明をうけ
資料館を閲覧席から書庫の中まで見学させていただきました。
行政資料をはじめ、土地の権利書、手紙や知事選挙のメモ書きなど
息遣いが伝わってくるような資料を実際に触ることもできました。

見学に行った時はちょうど北山ハロウィン2009の真っ最中でした。
イベントに来たお客さんによって、
オリジナルのかぼちゃランプがたくさんつくられていました。
それぞれが世界でたった一つのかぼちゃランプに
アーカイブズを重ね合わせる、そのような一日でした。

後日、京都府立総合資料館は京都府立大学図書館と一体に
建て替えられるというニュースが入ってきました。
新館にもぜひお邪魔したいと思います。

書庫でかくれんぼしたい!(by taniwataru)

はい、大阪府立中央図書館に続いて、こちら京都府立総合資料館の書庫もすてきでした。
重要文化財が、ばぁ〜って!並んでます。
そして、薄暗し、寒し、冷たし、狭し、灰色、スチール、迷路、鉄条網。
かくれんぼしたい!ひきこもりたい!と、テンションが上がりまくって困りました。

で、はたと気づいたのですが、自分は図書館というよりも書庫が好きなようです。
それも真新しいものよりも、言うなれば古くさいカビくさいのが(失礼!)

ここでも悔やまれるのは、写真を撮ってよいかと尋ね忘れたこと。
一枚の写真があればかなり伝わるものが違ってくるだろうに。
遠足に行っては反省ばかりしています。
次こそは!

古いのに新しい(by wasami)

今回お邪魔した京都府立総合資料館は、なかなか趣のある(oldな?)施設でしたが、
初めての公文書館は、発見の連続でした!

*Archivesのイメージ
つい、歴史家の方が使うような古文書などの資料を思い浮かべてしまいますが、
実際に扱われているのは、
・京都府の職員の勤務記録(消えた年金問題の解決に向けて)
・土地の境界線を示した地図(寺社は手ごわいらしい)
・土地計画の設計図(橋の架け替え時に必読!)   など、多岐にわたります。

*重文にふれて
見学会用にと、重文に指定されている資料をご用意していただきました。
これまで、そのような資料を手に取る機会がありませんでしたので、遠足の醍醐味を堪能。
閲覧机の使い方、触れる我々の所作など、扱い方の勉強にもなりました。
あまりの緊張から、息をするのを我慢してしまったったことも思い出です。

*六次の隔たり
人と人とのつながりに関しては、何度も驚きの連続ですが、 今回も意外なところから・・・。
お話に上った方々との再会を期待して。今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

遅刻厳禁、って言ったのは私。。。(by mitsumori)

【はじめに】時間を勘違いしており、遅刻しました。猛省しております。許してください。

これまで訪れたどの施設とも違う「資料館」。
ファイリングされた資料が並んでいるのかな、という予想は外れはしませんでしたが、量が違いすぎました。
確かに、一部署で1年の間にあれだけの文書が作成されるのだから、
府庁だけでも膨大な量になるのは当然ですよね…。考えが、甘かった。

図書館に勤めていると、古い、自分が生まれる前の資料が必要とされることは、特に珍しくはありません。
が、古い物も、新しい物も、ここに収められているのは一点物であり、図書館資料とは同じように扱えないのだと感じました。

遠足から数日後、こんなニュースも流れました。>「京都府立大図書館と一体に 総合資料館建て替え
数年後には新館が!というお話を聞いたところでしたので、ちょっと先取り気分(?)を味わってしまいました。
お忙しい中、ご案内していただいてありがとうございました!

もうひとつ。回を重ねるごとに、新しい人が来てくれて楽しくて嬉しい今日この頃です。

資料が史料にかわるとき (by xiaodong)

今回はLifo遠足初参加だったのですが,京都府総合資料館の機能と貴重な資料,そして書庫を見学させていただき
大変貴重な経験をさせていただきました。

図書館では収集対象の大部分が出版物ですが,資料館(文書館)は生の資料そのものを中心に収集されており,資料
を手にとったり,書庫に入るとその資料のもつ迫力に圧倒されました!

なかでもシステマティックに収集されている京都府の行政資料は,貴重な資料です。これまで行政資料がどのような
利用をされるのかについて,あまりイメージがわかなかったのですが,今回総合資料館の方から,年金問題で自分の
職務歴を確認するための資料として使われたり,橋の解体工事の際にどのように解体すればよいのかを調べるために
建設当時の資料が利用されるなど,具体的な資料の利用ケースを解説していただいて大変興味深かったです。

考えてみれば,いま現在,図書館や文書館などに残されているいわゆる「古文書」も元々は行政資料のようなもので
それが残されることで当時の生活や文化などを知る貴重な「史料」になっているのではないかと思います。
文書館は長い年月をかけて,そのような資料を地道に収集・保存していくことで資料を史料にかえていく機関なのだ
とあらためて感じました。

あと,資料をより多くの方に利用してもらうには電子化するのが効果的とすぐに考えてしまうのですが,その資料が
評価されて重要文化財などの指定を受けると,電子化の際に資料を解体するにも所定の手順で扱わなければならなく
り通常の電子化よりも費用がかさむというお話もうかがいました。資料の保存と公開に関するジレンマは電子化にも
影響を及ぼすということで難しい問題だと思いました。

スペシャル!

招待してくださったfukusima-yさんからコメントもらっちゃいました!
ありがとうございます!!

ご来館に感謝(fukusima-y)

ある日呑み会に参加して、歌って踊れるライブラリアンと一緒に犠牲者を増やしてたら、
いつのまにか見学に来ていただける事になってました。
準備の過程で、普段大学生・大学院生の見学向けに作っている資料に、元気な図書館員向け、
ということで手を入れていたら、ちょうど準備の最中だった、当館の事業仕分け向けのフレーズを
いろいろ考える事ができました。個人的にもみなさんに感謝を。
さて、事業仕分けの結果は如何に ↓
http://www.dpj-kyotofugidan.jp/news/2009/10/30/kekka_091029.pdf


添付ファイル: filekyoto.jpg 637件 [詳細]

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Last-modified: 2017-12-29 (金) 12:15:56 (2303d)